2005年(平成17年)4月25日、兵庫県尼崎市のJR福知山線で、快速列車が 制限速度70km/hの急カーブに、時速116km/hのスピードオーバーで進入し、 9時18分ごろに脱線した。
快速列車は7両編成で、1両目は左へ転倒するように脱線し、前部が線路東側に あるマンション1階の機械室駐車場奥の壁に衝突し、後部下面がマンション北西側の 柱に衝突していた。
また、2両目は中央部左側面が1両目の後部を間に挟んでマンション北西側の柱に、 後部左側面が北東側の柱に、それぞれ衝突するなどしていた。
さらに、3両目は前台車全2軸が左へ、後台車全2軸が右へ、4両目は全4軸が右へ、 5両目は前台車全2軸が左へ、後台車全2軸の左車輪がレールから浮いて、 それぞれ脱線していた。
なお、6両目及び7両目は脱線していなかった。
乗客106人と運転士が死亡、555人が負傷するという大事故であった。
この事故は,多くの要因が絡み合って発生した、典型的な組織事故である。

<20年間の経緯>
2005(H17).4.25 JR福知山線事故発生
2007.8.4 JRへ予見対策提言
2008.9.19 第1回 神戸地検へ要望書提出
2008.10.10 第2回 神戸地検へ要望書提出
2009(H21).12.7 第1回 事故調査検証チーム会合
2011(H23).4.15 事故調査検証チーム活動終了(アンケート・個別検証(テープ確認))
2010(H22).12.21 山崎裁判開始(神戸地裁)
2012(H24).1.11 山崎裁判 無罪判決(神戸地裁)---無罪確定
2012(H24).7 3社長裁判開始(神戸地裁)
2014(H26).2.20 「組織罰を考える勉強会」立ち上げ
2014.3.16~22 イギリス訪問
2016(H28).4.23 「組織罰を実現する会」立ち上げ
2017(H29).6 3社長裁判 上告棄却(最高裁)---無罪確定
2018(H30).10.26 山下法務大臣へ「組織罰創設」の請願書と署名1万筆を提出 、法務省刑事局などに挨拶(1回目)
2021(R3).4 ブックレット刊行(組織罰はなぜ必要か)
2023(R5).7.14 法務省刑事局と意見交換会(3回目)
2024(R6).7.24 法務省刑事局と意見交換会(4回目)
@2025年(令和7年) 3月 記述